2026.06.19 お知らせ

【不法就労対策】出入国在留管理庁が「在留カード等読取アプリ」を無料配布中!企業のコンプライアンス強化に向けて

外国人材の採用が進む中、企業側が最も注意しなければならない法的なリスクの一つが、知らず知らずのうちに不法滞在者を雇用してしまう「不法就労助長罪(入管法第73条の2)」です。

近年、在留カードの偽造技術は非常に巧妙化しており、肉眼で見分けることが困難な「偽造在留カード」を使用した事案が後を絶ちません。こうした背景を受け、出入国在留管理庁(ISA)では、在留カードのICチップ情報を簡単に読み取って真偽を確認できる「在留カード等読取アプリケーション」を公式ホームページ等にて無料配布しています。

今回のコラムでは、企業の人事・採用担当者が知っておくべき、このアプリの概要と実務での活用法について解説します。

1. 「在留カード等読取アプリ」とは?

このアプリは、在留カードや特別永住者証明書に埋め込まれている「ICチップ」内の身分事項や顔写真のデータを読み取るための公式ツールです。

  • 仕組み: パソコン(Windows / Mac)やスマートフォン(iPhone / Android)にアプリをインストールし、端末のICリーダー機能(または外付けリーダー)を使ってカードをかざします。
  • 偽造チェックの方法: アプリがICチップから読み取ったデータと、目の前にあるカードの券面(印刷された文字や顔写真)を見比べることで、券面が偽造されたものでないかを容易に、かつ確実に判別することができます。

2. 企業がこのアプリを導入すべき2つの理由

① 「過失」による処罰リスクを防ぐ

不法就労助長罪は、「偽造だと知らなかった」という言い訳が原則通用しません。過失(注意を怠ったこと)があっても処罰の対象となるため、面接時や雇用契約時に「確認義務を尽くしたか」が厳しく問われます。公式アプリでICチップを確認するフローを社内に取り入れることで、こうした過失リスクを100%防ぐことができます。

② 無料かつ手軽にリスク管理ができる

専用の特別な機械を購入する必要はありません。お手持ちのスマートフォンやオフィスにあるパソコンに無料でダウンロードしてすぐに活用できるため、コストをかけずに企業のコンプライアンス(法令遵守)体制を強化することが可能です。

3. 実務で利用する際のアドバイスと注意点

  • 本人の同意を得ること: アプリを使用してICチップの情報を読み取る際は、必ず「事前に本人の同意」を得た上で提示を受ける必要があります。トラブル防止のためにも、採用フローの標準手続きとして説明するとスムーズです。
  • 最新バージョンへのアップデート: 出入国在留管理庁からは、セキュリティ強化を施した「第二世代在留カード等」の交付開始に合わせ、アプリの新しいバージョンへの更新がアナウンスされています。古いバージョンのままだと新しいカードが正しく読み取れない場合があるため、定期的なアプリのアップデートを心がけましょう。

まとめ:安全・安心な外国人雇用のために

外国人雇用を成功させる大前提は、クリーンで合法的な環境の整備です。新制度「育成就労制度」の開始を控える今だからこそ、企業側もこうした公的なITツールを積極的に取り入れ、防衛策を講じることが求められています。

「自社の確認体制が適切か不安がある」「外国人雇用のコンプライアンスについてもっと詳しく知りたい」という企業様は、公益社団法人 東京都建設事業協会までお気軽にご相談ください。最新の法改正情報から安全な受け入れ体制の構築まで、トータルでサポートいたします。

■ 詳細・アプリのダウンロードはこちら(出入国在留管理庁 公式HP) 在留カード等読取アプリケーション サポートページ

FAQよくある質問

Q

初めての受入れですが、どのような準備が必要ですか?

宿舎の確保や指導員の選任など、当協会の担当者がステップごとに並走して準備をサポートします。

Q

事務手続きや書類作成が大変だと聞きますが…

煩雑な技能実習機構・入国管理局への申請や定期報告書類の作成等は、当協会が補助いたしますのでご安心ください。

Q

「技能実習」と「特定技能」どちらを選べばいいですか?

即戦力を求めるなら「特定技能」、育成を前提とするなら「技能実習」など、貴社の経営戦略に合わせて最適なプランをご提案します。

Q

万が一、実習生との間でトラブルが起きたら?

24時間365日体制で専門スタッフが対応します。通訳を介した面談や、法的アドバイスも含め迅速に解決を図ります。

Q

実習生との日本語でのコミュニケーションが不安です。

母国の送出機関とも密に連絡を取りながら、入国後も継続的な学習支援を行います。また、通訳スタッフによる橋渡しを随時行います。

Q

実習生のメンタルヘルスはどのように管理していますか?

母国語が話せる相談員が定期的に面談を実施します。悩み事(ホームシックや生活の悩み)を早期にキャッチし、孤独感を感じさせない体制を整えています。

Q

日本の生活ルールやマナーの指導はしてくれますか?

ゴミの出し方、近隣住民への挨拶、交通ルール、公共機関の利用方法など、日本の習慣を網羅したオリエンテーションを実施します。

Q

申込みから配属まで、どのくらいの期間がかかりますか?

現地での募集から入国まで、一般的に6ヶ月〜8ヶ月程度を要します。特定技能で国内在住者を採用する場合は、より短期間での配属が可能です。

Q

受入れにかかる費用(コスト)の目安を教えてください。

送出し機関への支払い、管理費、渡航費用などが発生します。人数や職種により変動するため、まずは貴社のご希望をお伺いし、詳細なシミュレーションを提示いたします。

Q

高所作業や重機の操作など、現場で必要な資格取得のサポートはありますか?

はい。技能実習生が業務上必要な「特別教育」や「技能講習(高所作業車、玉掛け、足場組み立て等)」を弊社の訓練センターでご受講いただけます。
実習生や様々な方が早期に多能工として活躍できるよう全力で支援いたします。

Q

技能実習生から特定技能へ移行する際、試験は必要ですか?

技能実習2号を「良好に修了」した実習生であれば、技能試験および日本語試験が免除されます。職種が異なる場合でも、日本語試験は免除され、技能試験に合格するだけで移行可能です。当協会では、移行に必要な手続きを漏れなくサポートいたします。

Q

特定技能へ移行すると、最長で何年働いてもらえますか?

特定技能1号として通算で5年間の在留が可能です。技能実習の3~5年間と合わせると、合計8~10年間の長期雇用が実現します。さらに、「特定技能2号」に移行すれば、将来的な熟練工として、また家族を呼び寄せての定住も視野に入ります。

Q

どこの国の方が多いですか?また、国ごとの特徴はありますか?

当協会では現在、主にインドネシア、ベトナム、スリランカの3カ国からの人材を中心にご紹介しています。それぞれの国籍に魅力的な特徴があります。

インドネシア
礼儀正しく年上を敬う文化が根付いています。協調性が非常に高く、チームワークを重視する職場や、思いやりが求められる介護現場で高い評価を得ています。

ベトナム
現在、日本で最も多い国籍の一つです。勤勉で手先が器用な人材が多く、建設業や製造業で高いパフォーマンスを発揮します。学習意欲も高く、日本語習得が早い傾向があります。

スリランカ
温厚で誠実、協調性が高く周囲と良好な関係を築きます。勤勉で責任感が強く、仕事に真摯に取り組む姿勢と高い学習意欲を持ち、職場の安定と成長に貢献します。